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列島会議

2012年06月23日

今いるところ

今、まさに鹿児島県消防学校の宿舎内からブログを書いています。
地域の消防団の機関科訓練が本土であり・・・1泊2日、島を離れての寮生活。おかげで島米の田植えができませんでしたが、懐かしい学校の(寮生活)みたいなものを味わっています。食堂、体育館、寮監室、共同部屋、大浴場、トレーニングルーム、教室、グラウンド、教官、そして県内各地から集まった消防団員たち。

競馬の騎手を目指していた15歳の頃の自分と、
この学校の風景がオーバーラップして行くような感じがして、突然胸が苦しくなった。
何気ない食堂での昼食。

減量に苦しんでいた時の記憶が一瞬にして蘇った。
ずっと自分の中だけにとどめていた感覚がじわりじわりと頭の中を巡っていく。

何気なくあたりを見渡したのだけれど、あの当時、僕を苦しませた検量計はどこにもなかった。
食事の量を調整するためのホワイトボードも、僕に助言をしてくれたあの栄養士も、あの教官もいなかった。

ここにはあるはずなんてないのに、なんで僕は探したんだろう。

これまでの27年間、ずっーと走り続けてきて、いや、精確にいうと、走り続けさせてもらってきたんだけど、今の自分は、周囲のひとたちから見るともしかすると順風満帆な生活をおくっていると思われているのだろうなと思う。テレビにでたり、新聞に載ったり、雑誌に載ったり、ラジオに出演したり、広報誌にとりあげてもらったり・・・

でも、自分の辿り着くところは、そこじゃない。

今、ここにいる意味をもういちど考えてみたい。
自分がここにいる意味。この島に帰って来た意味。

今いるところを大事にしながら、前に進んでいたいと、思う。
この先、どんな結果が待ち受けていたとしても、15歳のあのときに感じていた気持ちは忘れたくない。

だからさがしたのかもしれない。今の自分に足りないもの。
あるはずのないものを、この場所でみようとしたのは、

今の自分に足りないものがきっとあるような気がしたからなんだと思う。


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Posted by ヤマシタケンタ at 22:05│Comments(1)島に生きる
この記事へのコメント
おはよ~昨日、ちょうど湯之元にいて、ドライブがてらケンタがいるはずと消防学校付近までドライブした一家ですw
昨日は実家で田植えをして楽しかったようで、手伝いに行く!!!とはりきってる旦那さんがいますょ
使ってやってね~(* ̄∇ ̄*)
Posted by さとこ at 2012年06月24日 09:44
 
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