おんなじところ

ヤマシタケンタ

2012年06月14日 14:08

2泊3日の川内・鹿児島出張から甑島に戻ってきました。

いくつかの商談や農業に関する企画事業の最終審査会などなど、逢う人逢う人からビシバシと痛いぐらいのイイ刺激を受けたこともあり、大変色濃い時間と出会いをいただきました。審査会は農業に関する提案ということでJAや百貨店、農業委員会、農政課などなど関係各所の方々が審査員に名を連ねておりました。

つたないプレゼンテーションで大変申し訳なかったのですが、自分のプロジェクトについて自分自身が過大評価することもなく過小評価することもなく真摯にお話しできたのではないかと思います。申請予算のなかにカメラマンだとか編集だとか、技術料だとか、デザインだとか、なんだとか・・・一見、農産物の生産(農業)とはかけ離れたような予算を計上していることからいくつかの質問がありました。

そんな中で、ある審査員の方から「この取り組みは農業経営としての見方ではない別の視点が必要なのではないだろうか?」というようなフォローをしていただきました。私のような実績の無い若造の至らない考えを理解して後押しして下さる方がいらっしゃるということに、ヒアリング中に嬉しくて泣きそうでしたが・・・(笑)そんなとき、自分はいつも思うことがあります。

きっかけは高校1年生のときに言われたラグビー部の監督の言葉でした。

「けんた、1年生だろうが、3年生だろうが、ユニフォームを着てグラウンドにでたら、そんなものは関係ない。」

その言葉を今の自分に置き換えると、農業の初心者だろうが玄人だろうが農産物を生産するってことは、いくら視点の違った農業であろうと、既存の農業経営や農業技術、物流といったような土俵でも勝負しなきゃならんのだ、ということになるかもしれません。

その、今用意されている土俵でもきちんと一定の評価をしていただくことも大切なんだと思います。

だからこそ、僕は新しい視点で応援してくれているひとたちのためにも、自分のためにも、また、それいいね!っていってもらえないひとたちのためにも離島だとか環境だとかの物理的ないいわけをしなくても成り立つ、あくまでもシンプルに農業経営としてのモデルになっていかなければならないのだということを改めてひしひしと感じました。

いかに甑島で農業をしていくことが厳しいかというような言い訳とは一日でもはやくさよならしたいものです。

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