小値賀島へ
豆腐修行を終えて、一路佐世保港へと向かいます。目的は、佐世保バーガー!・・・ではなく、フェリーで約2時間20分の五島列島の北部に位置する小値賀島。ちなみに、佐世保バーガーはしっかり食べました(笑)小値賀島は、学生時代からずっと気になっている島でした。その大きな理由というのが、東洋文化研究者のアレックス・カー氏が島の古民家再生プロジェクトに関係していることでした。僕も少なからず彼の著書「美しき日本の残像」などから影響を受けてきました。
島に到着し、古民家を改装した施設"親家"で1泊します。もちろんこの施設もアレックスさんが手がけたものです。ただ、食事はまた別の古民家を改修した施設へと案内されるのです。すべて、コンシェルジュ(案内人)が車で送り迎え。酒蔵を改修したレストランに到着すると奥の座敷へ案内され「こちらのコースで使用されているお野菜、お魚のほぼすべてが小値賀で穫れた新鮮なものを使用しております。」と当たり前のような一言。
宿もレストランもお客様への小さな配慮があちこちになされており、スタッフの動き、宿泊、体験の仕組み、様々な角度から勉強することが出来ました。なにより古民家の施設を通じて小値賀島のファンになっていく自分を感じられたことが一番良かったのだと思います。そして、やっぱり一番感動したのは民間の人々の協力と行政の熱意でした。それは、市町村合併を選ばなかった小値賀島民のプライドだったのかもしれません。
市町村合併をした甑島列島。けれども、歴史にもし、はありません。
自分の故郷、自分の仕事を改めて考える機会となりました。
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