2011.5.27

ヤマシタケンタ

2011年05月27日 13:32



走れるとこまで走ったら、向こうから必ず誰か来てくれる。

心強い言葉だな、としみじみ。





考えてみればこれまで、ずーっとそうだったかもしれないと思う。

15歳で島を離れて、東京で挫折して帰ってきたときも

「けんたくん、船に乗らない?」って手を差し伸べてくれた先輩。

まさに、渡りに船!的な、リアルな漁船だったけど(笑)

いまでも感謝してる15歳の漁師生活。

お金がなくて困っていた学生時代、

おい、ヤマシタ弁当買ってこい!釣りは要らん。っていう先生がいた。

350円の弁当にいつも1000円を渡してくれた。

けんたを絶対表彰台に上げたるから!そういって

連日連夜、ともに笑い、ともにぶつかりあった仲間たち。

本当にグランプリを掴んだ日の夜、僕は泣いた。

ヤマシタの作品はいつもあったかいな。

あの言葉がなければ、

いまの僕の人生はなかったかもしれない。


それはとても小さなことかもしれない、

気がつかないようなことかもしれない。


それでも、あり溢れた毎日の小さな出来事は

僕の人生をすこしずつ変化させてきたことは

まぎれもない事実だと思う。


すべての出来事は思い出せない。でも、心のどこかで覚えてる。

すべてのひとのぬくもりを。


どんなときも、大丈夫だよ。

そう言えるひとりの大人でいたいと思います。

それは僕が、助けられ、支えられ、叱られ、心から愛されてきたように。

どんなときも。

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