2011.5.27
走れるとこまで走ったら、向こうから必ず誰か来てくれる。
心強い言葉だな、としみじみ。
ー
考えてみればこれまで、ずーっとそうだったかもしれないと思う。
15歳で島を離れて、東京で挫折して帰ってきたときも
「けんたくん、船に乗らない?」って手を差し伸べてくれた先輩。
まさに、渡りに船!的な、リアルな漁船だったけど(笑)
いまでも感謝してる15歳の漁師生活。
お金がなくて困っていた学生時代、
おい、ヤマシタ弁当買ってこい!釣りは要らん。っていう先生がいた。
350円の弁当にいつも1000円を渡してくれた。
けんたを絶対表彰台に上げたるから!そういって
連日連夜、ともに笑い、ともにぶつかりあった仲間たち。
本当にグランプリを掴んだ日の夜、僕は泣いた。
ヤマシタの作品はいつもあったかいな。
あの言葉がなければ、
いまの僕の人生はなかったかもしれない。
それはとても小さなことかもしれない、
気がつかないようなことかもしれない。
それでも、あり溢れた毎日の小さな出来事は
僕の人生をすこしずつ変化させてきたことは
まぎれもない事実だと思う。
すべての出来事は思い出せない。でも、心のどこかで覚えてる。
すべてのひとのぬくもりを。
どんなときも、大丈夫だよ。
そう言えるひとりの大人でいたいと思います。
それは僕が、助けられ、支えられ、叱られ、心から愛されてきたように。
どんなときも。
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